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【初心者向け】VCNウィザードを使用してOracle Cloudの仮想クラウドネットワーク(VCN)を作成してみた

ブログ
Oracle Cloud
2021.07.07

この記事は、実際に予め用意されているテンプレート構成を使用して仮想クラウドネットワーク(VCN)を作成した際の手順や注意点についてまとめたものです。
本記事は、Oracle Cloudのコンソールにアクセスできる方が対象となります。

こんにちは!今月からCloudii事業にjoinしたk.takeiです。

仮想クラウドネットワーク(以後、VCNと呼びます)とは、Oracle Cloudにあるカスタマイズが可能なプライベート・ネットワークのことを指しています。
最初にVCNを作ることで、その後インスタンスやストレージを、作成したVCNの構成やルールに従ってコンポーネントを配置することができるようになります。

VCNのコア・コンポーネントについては公式ドキュメントを参照してください。

VCNウィザードを使用してVCNを作成する

VCNウィザードとは、VCNを作成する際に予め用意されているテンプレート構成をもとに、その他のネットワーク・コンポーネントも一緒に作成してくれる機能です。
すべてカスタムで作成することも可能ですが、今回は上記の機能を使用していきます。

まず、コンソールメニューから「ネットワーク」>「仮想クラウドネットワーク」を選択します。


その後、遷移先の画面で「VCNウィザードの起動」を押下します。


ポップアップが出てくるので、テンプレートを選択します。
今回は「インターネット接続性を持つVCNの作成」を選びました。

このテンプレート構成では、下記の機能が作成されます。

  • 上記の画像に記載されているもの
    • VCN
    • パブリック・サブネット
    • プライベート・サブネット
    • インターネット・ゲートウェイ(IG)
    • NATゲートウェイ(NAT)
    • サービス・ゲートウェイ(SG)
  • 画像には記載されていないがVCNを作成すると自動的に付属するもの
    • ルート表
    • セキュリティ・リスト
    • DHCPオプション・セット

      それぞれの用語の内容はこちらを参照してください。

      「VCNウィザードの起動」を押下すると下記の項目が出てきます。
  • 基本情報
    • VCN名
      ・任意の名前を入力。
    • コンパートメント
      ・作成したいコンパートメントを選択。
      ・デフォルトは現在のコンパートメントが選択されている。
  • VCNとサブネットの構成
    • VCN CIDRブロック
      ・/16から/30まで設定可能。
      ・後から変更不可。
    • パブリック・サブネットCIDRブロック
      ・パブリックIPを保有できるサブネット
      ・後から変更不可。
      ・ネットワーキング・サービスにより、CIDRの最初のIPアドレス2つと最後の1が予約される。
      ・その他のサブネットと重複しないCIDRを指定する必要がある。
    • プライベート・サブネットCIDRブロック
      ・パブリックIPを保有できないサブネット
      ・後から変更不可。
      ・ネットワーキング・サービスにより、CIDRの最初のIPアドレス2つと最後の1が予約される。
      ・その他のサブネットと重複しないCIDRを指定する必要がある。

各項目を入力した後に「次へ」を押下すると「確認および作成」画面に遷移します。
内容を確認し、問題がなければ「作成」を押下するとVCNが作成されます。

作成したVCNの確認

作成したVCNの確認をします。
コンソールから作成したVCNの名前をクリックすると確認画面へ遷移します。

他にも、サブネットなどの作成されたリソースが左下から確認できます。

例えば、サブネットをクリックすると下記のような情報が見れます。

ここから各コンポーネントの設定を確認・編集することができます。

ただし、VCNウィザードを使用して作成すると下記のコンポーネントの名称が変更できないので注意が必要です。
任意の名前に設定したい方は手動での作成か、変更したいコンポーネントを消して再作成することをおすすめします。

  • プライベート・サブネット用のルート表
    ・自動で作成した場合の名称 :プライベート・サブネット-VCN名
  • プライベート・サブネット用のセキュリティ・リスト
    ・自動で作成した場合の名称 :プライベート・サブネット-VCN名
  • インターネット・ゲートウェイ
    ・自動で作成した場合の名称 :インターネット・ゲートウェイ-VCN名

    手動での作成方法はこちらの記事を参考にしてみてください。

最後に

今回はVCNウィザードを使用して、VCNを作成した手順について説明しました(作業時間は5分程度)。
VCNウィザードを使用すると簡単に作成ができるので、ぜひ皆さんもお試しください!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


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