メリークリスマス♪ id:s-oomoriです。
少し遅くなり、12/26の投稿にはなってしまいましたが、今年もOracle Cloud Advent Calendar 2025 の 最終日(シリーズ1の25日目)を担当します。
Oracle Cloud Advent Calendar 2025は昨年より投稿数が多く、技術ネタも充実していたので、今年もタイトル含め昨年と同じ構成で「気になったサービス紹介〜今後のサービスについての想い」をVer.2025年としてお届けします。
※昨年投稿した内容はこちらを参照ください。
今年リリースされた気になるサービス
2025年にリリースされた中で、気になったサービスを、いくつかピックアップしてご紹介します。
1.Oracle AI Database 26ai
Oracle AI World での発表をきっかけに、「Oracle Database 23ai」は「Oracle AI Database 26ai」という名称に!!
23aiの時は「最新版のLTSがAI推しになった」くらいの感覚でしたが、26aiでは名称そのものが「Oracle AI Database」に変わり、プロダクト名自体がAI前提になってしまいました。23ai時代が短命すぎるのと、AI Vector SearchなどのAI機能があるので単なる名前だけのAIではないんですけど、まさかここまでAIを前に出してくるとは驚きでした。
機能面については、リリース直後ということもあり、現時点では 23ai と比べて大きく乖離した印象はなく、後継版という位置づけに近い印象です。
2.Oracle Database@AWS
Oracle Database@Azure、@Google Cloudに続く形でAWS上で提供されるマネージドOracle Databaseサービスとしてリリースされ、今月日本のリージョンでも利用可能になりました!!RDS for Oracleで性能が足りないケース等では、有力な選択の一つになると思いますので、要件次第では検討してみてください。
3.OCI Internet of Things Platform(IoT)
正直、OCIでこんなに早いタイミングでIoT系のサービスが出てくるとは思っておらず、意外なサプライズでした。
IoTデバイスからOCIのIoT Platformを経由して、Oracle Database や APEX などとスムーズに連携できるようになったことで、今後はIoT関連の案件が(きっと)増えてくるのではと期待しています!!
4.OCI Batch
12/17にリリースしたばかりの、バッチ処理ジョブをマネージドで利用できるサービスで、個人的にとても気になっているサービスです。バッチ処理ジョブをコンテナ化して、Oracle Cloud Infrastructure Registry (OCI Registry)に格納し、そのイメージを指定して実行する形になるようです。
リソース・スケジューラでOCI Functionsを起動させるパターンと似てますが、より大規模・高負荷な処理や、並列度の高いバッチワークロードを回す場合には、Batchサービスを活用するのではないかと考えてます。
まだ手元の環境では「Ashburn」でしかメニューが出てこない状態です。東京リージョンでも利用可能になったタイミングで検証してみたいと思います。
今後のサービスについての想い
これからのOCIに追加してほしいサービスや機能を、期待も込めてピックアップしてみたいと思います。
1.CDN
くどいくらい毎回書いていますが、やはりCDNは欲しいです。これが無いと、OCI上にWebサービスを導入する際に、アーキテクチャの選択肢がどうしても狭くなってしまうケースがあります。もちろんCDN+WAFセットで!!
サードパーティのCDNで対応することは可能ですが、価格帯が合わなかったり、契約や設定調整が煩雑だったり、WAFを組み合わせると一気に高額になってしまったりと、実務上はなかなか悩ましいのが正直なところです。
2.Amazon Q Developerのようなサービス
自然言語でAWSリソースやCloudWatchの情報にアクセスして運用を支援してくれるAmazon Q Developerのように、OCIでも各種リソースやMonitoring、Loggingなどに対して対話的にアクセスできるサービスがあれば、運用を大幅に効率化できると考えてます。
特に複雑になりがちな「ポリシー」をこのサービスで解読〜修正・更新までできるようになると、CDN以上に待ち望んでいる機能と言えます!!
3.Oracle Interconnect for AWS
OCI-Azure、OCI-Google Cloudは相互接続できるようになりました。
「さすがにこのサービスは来ないのでは?」と噂されていますが、もしAWSとも相互接続できるようになれば、OCIをハブにしたマルチクラウド構成が実現できます。
AWSとAzureとGooleCloudとOCIが専用線で直接接続されているアーキテクチャー図を見てみたいです!!
まとめ
2024年に比べると、今年は少しあっさりめの内容でお届けしました。
今年のハイライトの一つは、Oracle AI Worldでのラリー氏のセッションでした。開始直前に時間変更が入り、いざ始まってみたら、なんとステージ上に「パッ」と現れたのは実物ではなくストリーミング映像というイリュージョン仕様!!初参加者の方にとっては生ラリー氏が見られないというある意味インパクトある体験に。。。
OCIは2026年もAI関連サービスのアップデートが加速していくと思いますが、AI一色になり過ぎず、クラウド基盤としての本来のサービス拡充や地道なアップデートも忘れず進めてもらえることを期待しています。
OCIサービスを触ってみた感想や情報等は、当ブログ、「X」、OCIjp"等で引き続きアウトプットしていきます。それでは、良いお年をお迎えください♪