こんにちは!s.tanakaです。
本記事は、Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2023のDay6として書いています。
11月にPostgreSQLのマネージドサービスとして「OCI Database with PostgreSQL」がリリースされました!
早速触ってみたので、ご紹介させていただこうと思います。
データベース作成まで
事前準備
本サービスはOCIコンソールから「データベース」→「PostgreSQL」から利用できます。
ここでは「データベース」→「PostgreSQL」→「データベース」を選択します。
サービス利用するための前提条件が表示されているため、適宜必要な設定を行いましょう。
データベースの作成
前提条件が全て満たしていることを確認後、「PostgreSQLデータベースの作成」を選択します。
新規データベースの作成、またはバックアップからデータベースの作成が行えます。
ここでは「新規データベースの作成」を選択します。
データベース名、説明、利用するPostgreSQLのバージョンを入力します。
12月現在選択できるPostgreSQLのバージョンは14のみのようです。
ノード数およびパフォーマンスを選択します。
ノード数の最大は8、パフォーマンスは300K IOPSのみ選択可能です。
2つ以上のノードを選択した場合、プライマリノード1つ残りすべてがスタンバイ/レプリカの構成になります。
OCPU数を選択します。
メモリはフレキシブルには選択できず、1OCPUあたりのメモリは16GBが自動的に割り当てられます。
ネットワークの構成を選択します。
プライベートIPはオプションで指定可能となっています。
データベース管理者の情報を入力します。
パスワードは作成画面に直接入力する「Input Password」、OCI Vaultサービスで管理するパスワードを利用する「User OCI Vault」から選択可能です。
自動バックアップ、メンテナンスのスケジュールの設定を入力します。
拡張オプションから、構成ファイルによる詳細なパラメータの設定が可能です。
本機能を使用する場合、事前に構成ファイルの設定が必要です。
すべて入力し終わったら、「次」を選択します。
設定内容に間違いが無いことを確認し、「送信」を選択します。
作成が完了しました。
作成まで約10分ほどでした。
データベースに接続
作成されたデータベース画面から、接続先エンドポイント情報を確認します。
事前にpsqlコマンドをインストールしておいたComputeマシンから接続してみます。
以下の様なコマンドで接続します。
※注意:接続の注意点として、OCI Database with PostgreSQLはセキュリティグループによる通信制御が利用できません。事前にセキュリティリストで通信許可を行う必要があります。
psql -h <エンドポイントIP> -U <作成した管理ユーザ> -d postgres
無事接続できました!
データベース一覧も表示できることが確認できました。
まとめ
今回はデータベースを作成〜接続までご紹介させていただきました。
個人的に過去、PostgreSQLの冗長化をするために「pgpool-II」を使用する機会がありましたが、
設定にかなり苦労したことがあります。。。
本サービスを利用すればノード数を2以上にすればマネージドでスタンバイを作成してくれるので、
非常に構築が楽でした!
利用料金はこちらに記載がありました。1時間あたり1OCPU毎に¥13.72、月1GBのストレージ利用毎に¥10.08となります。
また、こちらに記載がある通りストレージはAWS Auroraのように動的にスケーリングされるため、
ストレージに対する課金はプロビジョニングした量ではなく、利用料にのみ課金が発生するようです。
構築も簡単かつ、上記のとおりストレージが動的にスケーリングされることによりストレージの利用料金が他DBサービスに比べて有利になる場合も多くありそうです。
OCIへPostgreSQLの移行を考えている方は是非利用してみてはいかがでしょうか!
最後まで読んでいただきありがとうございました!