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Oracle Cloud VMware Solutionにおける設計〜構築の勘所!

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Oracle Cloud
2025.12.18

本記事はOracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2025のDay18の記事として書いています!


こんにちは!s.tanakaです。

2025年はいくつかOracle Cloud VMware Solution(以下OCVS)を構築させていただく機会がありましたが、ComputeサービスやBaseDBを立ち上げる場合とは違うVCNのアドレス設計を考慮する必要があります。

また、構築後も気をつけなければいけない点がありましたので、設計〜構築する際の勘所をご紹介させていただこうと思います。

ネットワーク設計について

OCVS構築の流れは ComputeインスタンスやBaseDBの立ち上げと同様に、VCN構築→OCVS構築の流れとなりますが、OCVSがデプロイされるセグメントとは別にVMware上に仮想マシンを配置する「ワークロードネットワーク」を設定する必要があります。

ここで気をつけなければいけないことは、ワークロードネットワークはVCNと同一IP帯には作成できません。

例を出すとOCVSをデプロイするVCNを192.168.0.0/16で設定してしまうと、192.168.0.0〜192.168.255.255はワークロードネットワークとして指定不可となります。

そのため、ワークロードネットワークを考慮しVCNのCIDRを広くとらず、狭い範囲で作成するなどネットワークの設計を事前に考慮する必要があります!

価格設定間隔コミットメントについて

OCVSをデプロイする際、以下のようなクラスタの価格設定間隔の設定が必要となります。

価格設定間隔必要なコミットメントノート
毎時毎時の価格設定には、最低8時間のホスト・ランタイムをコミットする必要がありますこの間隔は、制限時間に追加容量が必要なテスト・プロジェクトまたは短期の高使用率イベントに対して使用します。これは、標準シェイプ・ホストのデフォルトの選択です。
毎月月次の価格設定では、最低1か月のホスト・ランタイムをコミットする必要があります。この間隔は、一般的なオプションで、密シェイプのデフォルトの選択です。
1年の価格設定には、最低1年のホスト・ランタイムをコミットする必要があります。この間隔は、Oracle Cloud Infrastructureへのワークロードまたはアプリケーションの移行などの長期プロジェクトに対して使用します。
3年ごと3年の価格設定には、最低3年のホスト・ランタイムをコミットする必要があります。この間隔は、移行が簡単でない非常に長期的なプロジェクトまたはミッションクリティカルなワークロードに対して使用します。
※公式サイトから抜粋(https://docs.public.content.oci.oraclecloud.com/ja-jp/iaas/Content/VMware/Concepts/billing-options.htm

検証目的で使用する場合など毎月や年単位で指定してしまうと、指定した間隔で金額がコミットされてしまうため注意が必要です!

OCI料金に係るところとなり、一度指定してしまうとキャンセルできないため慎重に選択しましょう。

パスワード有効期限について

OCVSをデプロイ後vCenterとNSX-Tの管理画面にログイン可能になりますが、どちらもパスワードポリシーとして有効期限が90日に設定されています。

期限が切れてしまうと各管理画面にログイン不可となってしまい、復旧させる際もコマンドラインでの復旧作業が必要になるため必ず有効期限は確認しましょう!

vCenterは管理画面からパスワード有効期限をGUIで設定できますが、NSX-TはNSX-T ManagerにSSHで繋ぎコマンドラインでの設定が必要となります。

以下の様なコマンドでパスワード有効期限を無期限に指定可能です。

clear user admin password-expiration 

clear user audit password-expiration

clear user root password-expiration  

まとめ

OCVS構築に関する勘所を3つ紹介させていただきました!

検証で利用した際もパスワード有効期限切れ問題やネットワークに関する内容で躓いたので

今後OCVSをご利用する皆様は上記の勘所を参考にしていただければ幸いです。

現在もOCVS利用中なので、また役に立つ情報があればご紹介させていただきます!

最後まで本記事を読んでいただきありがとうございました!


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