本記事は2021年07月21日に出版された「Oracle Cloud Infrastructure徹底入門 Oracle Cloudの基本からインフラ設計・構築まで」を読んだ感想をまとめた記事となります。
こんにちは!k.takeiです
Oracle Cloudの入門書が発売されたので読んでみました!
本書は2部構成になっています。
第1部はOracle Cloudの基礎知識と主要なサービスについて、第2部はOracle Cloudを利用したシステム設計について書かれています。
第1部 Oracle Cloud概要・主要サービスの理解
第1部ではOracle Cloudのコンセプトなどの基礎知識に加え、主要サービスの説明がなされています。
ざっくりとした内容は下記のとおりです。
- 基礎知識(リージョンや可用性ドメイン、コンパートメントなどについて)
- 認証・認可(IAM/IDCS)
- 仮想クラウド・ネットワーク(VCN)
- コンピュート・サービス
- ストレージ・サービス
- データベース・サービス
- ロード・バランサ
- その他のサービス(自動スケーリング、リソースマネージャ、データ転送など)
Oracle Cloudを利用するならほぼ使うであろうサービスについて説明してくれています。
また、説明は画像やイメージ図を使用して説明されていたり、ハンズオン形式になっていたりするので、文面だけのドキュメントより理解しやすかったです。
個人的には、本書を読んである程度イメージを掴んだ後に、本格的に触っていくという進め方だとさらに理解がしやすいように感じました。
また、各サービスについてかなり細かく書かれている印象で、サービスと用途が記載されている一覧があったり、作成の際に指定する各オプションについての説明もあったので、わかりやすかったです。
実際の画面やイメージ図を使用して説明がされており、OCIドキュメントを読むより本書を読んだ方が理解がしやすかったので、これからOracle Cloudを始めようとしている方で、OCIチュートリアル+αという組み合わせでの学習がおすすめです!
第2部 OCIを利用したシステム設計
第2部はOracle Cloudを利用したシステム設計について書かれており、内容は下記のとおりです。
- クラウドでのシステム設計のポイント
- ネットワーク設計
- 可用性設計
- セキュリティ
- 運用設計
- 移行設計
- サンプル要件に基づく方式設計例
- 非機能要件に応じた設計要素確認表
クラウド化する際のポイントや、プロジェクトの全体の流れ、検討する際の注意点が書かれています。
Oracle Cloudを使っての説明になっていますが、他のクラウドサービスを使用して設計をする際にも役立つような基本的な設計の知識を学べる内容となっています。
下記のような流れで説明が進んでいきます。
- Oracle Cloudに限らず、クラウド化のメリットについてや提供形態、検討していく順番についての説明
- プロジェクト全体の流れについて説明
- 各設計ごとに、サンプル要件に対しての実装例と注意点についての説明
OCIチュートリアルやドキュメントを読んでサービスは理解しているけど、実際にどうやって設計するのが良いのかがわからないといった方にも役立つ内容かと思います。
こちらも第1部と同様に、イメージ図などを交えて視覚的にやすくまとめられていました。
正直、後半部分を読むためだけにこの本を購入するのもありだと思いました!
まとめ
本書を読んでOracle Cloudの理解とクラウドの設計の基本的な考え方を学ぶことができました!
あくまで基本的な考え方ですが、何から手をつけていいかわからないといった方にはいい指標になる本だと思います。
実際に読んでみて、私がこの本をお勧めしたいと思った方は下記に該当する方です!
- クラウドサービス全般もしくはOracle Cloudに興味はあるけど何から調べればいいかわからない方
- Oracle Cloudのサービスについては知っているが、設計で迷っている方
- Oracle Cloudやクラウドサービスにチャレンジをしたけど挫折してしまった方
本書を読み進めながら実際に触って理解を深めていくとすんなり初心者を脱出できるのではないかと思いました。
特にOracle Cloudを使い始めた、使い始めようと思っている方はぜひ読んでみてください!
少しでも本記事が皆様の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!