Oracle Cloud Infrastructure CLIの導入
はじめましてid:a-oonoといいます。 OCIのコマンドラインインターフェースについて記載していこうと思います。
注意事項
OCIには世代が2つあり、利用するリージョンによって提供されているサービスが異なるので注意が必要です。今後、日本でも展開される予定とされている次世代のOCIについて記載していきます。現在日本で展開されているサービスは "OCI Classic" と区別させて頂きます。当該記事で解説するOCI CLIでは次世代のOCIが対象となっています。こちらは現在US:us-phoenix-1、us-ashburn-1リージョン、DE:eu-frankfurt-1リージョン、UK: uk-london-1リージョンでのみ展開があります。
- 各リージョンごとのサポートサービス
"OCI"と"OCI Classic"の違いについては、別の記事にて紹介させて頂こうと考えています。
OCIの日本語ドキュメントはつい先日リリースされましたね。OCI CLIのマニュアルについてはこちらのリンクを参照してみてください。
前提条件
OCI CLIの導入は、以下の環境および状態で実施しています。
- CentOS 7.5 ※他ディストリビューションのサポートはマニュアルを参照ください。
- OSはminimal構成のため、システムにpython及びその他必須パッケージが導入されていない状態です。
oci_user
ユーザという一般ユーザを作成して動作確認をしています。
インストール作業
以下のスクリプトを実行します。途中で対話式の質問に答える必要があります。
$ bash -c "$(curl -L https://raw.githubusercontent.com/oracle/oci-cli/master/scripts/install/install.sh)" Python3 not found on system PATH Running install script. -- Verifying Python version. -- Python version 2.7.5 okay. -- Verifying native dependencies. -- Executing: 'rpm -q gcc libffi-devel python-devel openssl-devel' -- One or more of the following native dependencies are not currently installed and may be required. "sudo yum install -y gcc libffi-devel python-devel openssl-devel" ===> Missing native dependencies. Continue and install the following dependencies: gcc, libffi-devel, python-devel, openssl-devel? (Y/n):
以降の質問はすべてY
を入力して問題ないと思います。一般ユーザで作業する場合はシステムワイドにoci cliは導入されませんので注意してください。途中sudoのパスワードの入力が求められます。
途中省略 依存性を更新しました: e2fsprogs.x86_64 0:1.42.9-12.el7_5 e2fsprogs-libs.x86_64 0:1.42.9-12.el7_5 krb5-libs.x86_64 0:1.15.1-19.el7 libcom_err.x86_64 0:1.42.9-12.el7_5 libgcc.x86_64 0:4.8.5-28.el7_5.1 libgomp.x86_64 0:4.8.5-28.el7_5.1 libss.x86_64 0:1.42.9-12.el7_5 python.x86_64 0:2.7.5-69.el7_5 python-libs.x86_64 0:2.7.5-69.el7_5 完了しました! ===> In what directory would you like to place the install? (leave blank to use '/home/oci_user/lib/oracle-cli'):y ===> In what directory would you like to place the 'oci' executable? (leave blank to use '/home/oci_user/bin'):y -- Creating directory '/home/oci_user/bin'. -- The executable will be in '/home/oci_user/bin'. 途中省略 ===> Modify profile to update your $PATH and enable shell/tab completion now? (Y/n):y 途中省略 ===> Enter a path to an rc file to update (leave blank to use '/home/oci_user/.bashrc'):y -- Backed up '/home/oci_user/.bashrc' to '/home/oci_user/.bashrc.backup' -- Tab completion set up complete. -- If tab completion is not activated, verify that '/home/oci_user/.bashrc' is sourced by your shell. --
ユーザのhomeディレクトリ直下に、以下のディレクトリが作成されました。
- bin
- lib
また~/.bashrc
に以下の設定が追加されました。
# User specific aliases and functions export PATH=/home/oci_user/bin:$PATH [[ -e "/home/oci_user/lib/oracle-cli/lib/python2.7/site-packages/oci_cli/bin/oci_autocomplete.sh" ]] && source "/home/oci_user/lib/oracle-cli/lib/python2.7/site-packages/oci_cli/bin/oci_autocomplete.sh"
以上でOCI CLIの導入は完了です。 ターミナルに再度ログインするとoci
コマンドにパスが通っている事や oci
コマンドの後にタブを入力するとオートコンプリートが動作している事がわかります。
$ oci -v
2.4.28
$ oci
audit ce db email iam network setup
bv compute dns fs lb os
これまでの状態ではOCIのアカウント情報など設定されていないのでoci
コマンドは正常に動作しませんので、次回の記事で設定を行っていきます。