こんにちは。id:k-iwadate です。
今回は、Object Storage の事前承認リクエストについてです。事前承認リクエストを作成することで、権限が無い人に限定的な権限を与えることができます。前提として、バケットの作成からファイル配信までの手順は行えることとします。前回の記事をご参考ください。
配信状況の確認
まずは Visibility が Private の場合、どう見えるのかをおさらいしてみます。以下のように Private の状態にしてください。
次に、ファイルの Details にある URL を辿ってみますが、前回も確認したように Visibility が Private では配信できていないことが分かります。
事前承認リクエストを作成
では、ここから事前承認リクエストを作成し、Private のままでも見えるようにしてみましょう。まず、Create Pre-Authenticated Request をクリックします。
入力画面が表示されるので、
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任意の名前を入力
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事前承認リクエストの対象を選択 (今回は OBJECT を選択します。)
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アクセスタイプを選択 (上から順に、読み取り可能、書き込み可能、どちらも可能となっています。)
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任意で権限の有効期限を入力 (デフォルトで入力されています。世界標準時間 GMT となっているので注意してください。)
最後に Create Pre-Authenticated Request をクリックで作成完了です。
再度配信状況を確認
作成が完了すると URL が表示されます。Copy をクリックしましょう。
先程のように辿って確認してみます。
若干飽きていますね。表示は問題なく確認することができました。
事前承認リクエストの状態を確認
左下の Resources にある Pre-Authenticated Requests をクリックすると、作成した事前承認リクエストの一覧を見ることができます。有効期限内であれば ACTIVE 、有効期限外であれば EXPIRED と表示されます。また、削除はこのページ内の Delete から行います。
最後に
今回は、Public と Private だけでなくさらに細かく権限設定ができることをご紹介いたしました。是非ご活用いただければと思います。さて、前回に引き続き Object Storage の記事となりましたが、ご紹介できていない機能はまだまだたくさんあります。今後も Object Storage について検証していきますので、よろしくお願いいたします。