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【Oracle Cloud】LoggingAnalyticsリリースノートで2021年を振り返る

ブログ
Oracle Cloud
2021.12.25
la2021_ic

本記事はOracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2021 の Day 25として書いています。

k.sasakiです。2020年10月アトミテックに中途採用でジョインして、ちょうどリリースされたLoggingやLoggingAnalytics(以下LA)を検証、構築し、アップデートをウォッチしてきました。

本エントリーはリリースノートを振り返りつつ、私も1年を振り返ろうという少し長めのエントリーとなります。

*LoggingAnalyticsリリースノートといいつつ、Loggingや管理エージェント、サービスコネクタハブのリリースノートも含みます

ピックアップ(2020/10〜2020/12)

2020年9月9日管理エージェントが利用可能になりました
2020年9月10日ロギングが利用可能になりました
2020年9月10日LoggingAnalyticsが利用可能になりました
2020年10月6日サービスコネクタハブが利用可能になりました
2020年11月5日管理エージェントに対するWindowsおよびSUSEのサポート
2020年12月1日Oracle Linux8およびRedHat Linux8による管理エージェントのサポート
リリース情報(地域ごとのリリース情報は除外)

LoggingやLAがリリースされる

2020年9月にLogging、LA、サービスコネクタハブ(以下SCH)、管理エージェントがリリースされました。この時点では、LoggingはOCIサービスではVCNのフローログとオブジェクトストレージのログとあと1つ2つ収集できたような。Loggingで取得できるサービスログが増えても、リリースノートに載ってこないんですよね。これは各サービスのアップデートの中に含まれて、Loggingのタグがつけられないからかもしれません。

demo OCI Logging / OCI Logging Analytics(Oracle Cloud Management Platform Youtube)

SRの洗礼を受ける

OCI LoggingやOCI LoggingAnalyticsですと、前もって断りを入れてるのに返ってくるのは、OMCのLogAnalyticsについての回答でした。SRの人はOCIでLoggingやLoggingAnalyticsがリリースされたことを知らず、だれもLoggingを検証して問い合わせてる人はいないのではないかという錯覚に陥りました。

ピックアップ(2021/1〜2021/3)

2021年1月19日ロギングデータをロギング分析サービスに移動する
2021年1月22日1月の特徴
2021年2月10日Oracle CloudAgentを使用してコンピューティング
インスタンスプラグインを個別に管理する
2021年3月4日ロギング分析:Terraformのサポート
2021年3月5日ロギング分析:MySQLデータベースのサポート
2021年3月9日電子メールサブスクリプションで利用できるフレンドリーなフォーマット
2021年3月23日日本東部(東京)、韓国中部(ソウル)、および
インド西部(ムンバイ)向けの統合監視エージェントの機能強化
2021年3月29日Unified MonitoringAgentのエラーメッセージの影響
2021年3月31日ロギング分析:新機能
リリース情報(地域ごとのリリース情報は除外)

LoggingからLAへSCH経由でログの受け渡し可能に

いろいろリリースされていますが、SCHからLAへ直接ログを受け渡せるようになったのが大きいですね。 この機能がリリースされるまでは、Logging から オブジェクトストレージへLoggingの機能なり、 SCHで出力して、それをLAに取り込むという流れが必要でした。

LoggingAnalyticsとの連携が強化されたLoggingの概要

LAがMonitoringと連携してログ監視可能に

LA上でクエリを定義して、それを定期的に実行するようにスケジューリングを行い、OCI Monitoringへ連携させることができるようになりました。これによりLAでログ監視が行えるようになりました。

Loggingでのログ監視についてはAdvent Calendar 2021 2日目の@itokazu氏の記事を是非ご覧ください。

Oracle Cloud で OS のログ監視を実装する

Loggingからオブジェクトストレージへログをアーカイブする機能が消える(復活済み)

Logging上ではサービスログやカスタムログの保存期間が最大6ヶ月なので、それ以上ログの保管が必要であれば、オブジェクトストレージなり外部に保存する必要があります。 各ログについて、個別に出力するオブジェクトストレージを設定できたんですが、このメニューがこの時期に消えました。(※2021/12現在この機能は再度使えるようになっています。)

SCHのサービス制限の引き上げができない(改善済み)

Loggingで収集した各サービスログ、ホストの収集を行い、種類ごとやホストごとにオブジェクトストレージへ外部保存するには、SCHの数がデフォルトの5個まででは全然足りません。 SRへSCH数の引き上げを申請するも、引き上げできないとの回答がありました。

ちなみに秋ごろSRに問い合わせをしたら、引き上げが行えるようになっていましたので、SCHが足りない問題は解消されているはずです。

ピックアップ(2021/4〜2021/6)

2021年4月13日ストリーミングソースと機能タスクがサービスコネクタで利用可能になりました
2021年4月23日ロギング分析:Microsoft SQLServerデータベースのサポート
2021年4月29日ロギング分析:EnterpriseManagerから
エンティティモデルデータを収集するためのサポート
2021年5月26日ロギング分析:高度な分析のための新しいクエリコマンド
2021年5月28日ロギング分析:OCI監査ログ、VCNフローログ、およびOCIAPI
ゲートウェイ用に事前に作成されたカスタマイズ可能なダッシュボード
2021年5月31日ロギング分析:OCIメトリクスのインタラクティブメトリクス
チャート作成エクスペリエンス
2021年5月31日ロギング分析:新しい合理化されたオンボーディング
2021年5月31日ロギング分析:ATP / ADWログ分析のサポート
リリース情報(地域ごとのリリース情報は除外)

LAにダッシュボード機能が追加

LAで取り込んだOCI AuditログやOCI VCNフローログなど Logging からSCHで取り込んだOCIネイティブのログについて、Oracle定義のクエリが作成され、ダッシュボードが閲覧できるようになりました。 ダッシュボードの作り込みはユーザ側で実施するケースが多いと思いますので、イメージしやすくなったと思います。

Oracle定義のダッシュボードを使用する

O&M全体を取りまとめるダッシュボードなりUIが欲しい

この時期Azure案件にがっちりアサインされてました。OCIでLoggingだのLAだの触れてたのでAzureのLog周りの機能に自然に目がいきます。

AzureMonitorという監視機能にLogAnalyticsが連携されていて、ログの収集、ログの長期保管、ログの分析などログについての要件に合わせて構成できる点がOCIに比べて良いと思いました。

OCIの場合は完全に機能が分かれてしまっているので、UI上はまとまった形で提供されるのは優しいですね。

AzureMonitorのメニュー

ピックアップ(2021/7〜2021/9)

2021年7月1日Logging Analytics:すべてのLoggingAnalyticsページの状況
依存ヘルプとドキュメント
2021年7月8日ロギング分析:取り込みの問題をトラブルシューティング
するための新しいサービスメトリック
2021年7月8日ロギング分析:CSVルックアップを使用した取り込み時のログの強化のサポート
2021年7月10日ロギング分析:簡素化されたリソース作成エクスペリエンス
2021年7月14日ロギング分析:EnterpriseManagerから収集された
エンティティモデルデータの自動マッピング
2021年7月18日ロギング分析:辞書ルックアップの機能強化(範囲演算子、CIDRMATCH)
2021年7月18日新しいロギング分析機能:レポートの機能強化、比較、Addfieldsスタックチャート
2021年8月17日管理エージェント:Oracle CloudAgentプラグイン
2021年8月31日ロギング分析:スコープフィルターでエンティティをより高速に検索
2021年8月31日ロギング分析:ログを取り込むためのFluentdサポート
2021年9月21日ロギング分析:ジオロケーションフィールドエンリッチメント
リリース情報(地域ごとのリリース情報は除外)

管理エージェントがインスタンスデプロイ時にインストール可能に

Loggingでホストのログを収集する機能は既にOracle Cloud Agentのプラグインとなっており、インスタンスのデプロイ時に有効になっていましたが、LAで使用する管理エージェントは個別にインストールして、構成ファイルを読み込み〜という形でセットアップする必要がありました。

Oracle Cloud Agentで管理エージェントのデプロイができるようになりました

インスタンスデプロイ時の拡張設定画面

監視設計したり、Mackerelに感動したり

AzureのプロジェクトやOCIのプロジェクトで監視対象とするプロセスを探ったり、ログ監視をする際のエラー文言を精査したり、監視全般について考える期間でしたね。オライリーの「入門 監視」を引っ張り出しつつ対応していました。

また、別案件でMackerelを導入するケースもあって、MackerelのUIのシンプルで使いやすい感じと、エラー時の通知メールのリッチさと、フリーで5台まで監視できる手軽さに衝撃を受けました。

料金 - Mackerel

ピックアップ(2021/10〜2021/12)

2021年10月6日管理エージェントの新しいリリース
2021年10月11日ロギング分析:CSV、TSVファイルのパーサーを作成する
2021年10月20日より多くのロギング分析リソースに対するTerraformのサポート
2021年10月20日ロギング分析:新しい主要なユーザー支援の機能強化
2021年11月30日ManagementAgentがOracleSolarisをサポートするようになりました
2021年12月8日ロギング分析:新機能と拡張機能
2021年12月8日ロギング分析:RegExパーサービルダーの
エクスペリエンスとワークフロー
2021年12月8日ロギング分析:トポロジビューアーを使用したエンティティ構成の表示
2021年12月8日ロギング分析:ロケーションベースのログデータを
分析するためのインタラクティブなGeoMapVizualization
2021年12月14日ログをメトリックとしてOCI監視サービスに送信するときに、
OCIログデータからディメンションを作成します
2021年12月17日管理エージェントの新しいリリース
リリース情報(地域ごとのリリース情報は除外)

管理エージェントが自動アップデート可能に

管理エージェントが自動アップデートできるようになりました。個別にアップデートするの大変だったんです。

管理エージェントの自動アップデート機能

LAにユーザ支援機能が複数追加

10月20日のリリースで取り込みウィザードがついたり、ログのサンプルデータがついたり。その後もRegExパーサビルダーがついたり、検索結果のビューが追加されたりと、コア機能というよりはよりユーザフレンドリーに、より高機能にというアップデートが多かったです。

サンプルログ使用方法 (Oracle Cloud Management Platform Youtube)

管理エージェントのLog4j対応版がリリース

管理エージェントもプロダクトとして対処が必要なプロダクトとなっています。

12月17日のリリースはlog4j(2.16)対応のリリースです。リリース情報がまだないですが、12月21日にlog4j(2.17)に対応した管理エージェントもリリースされています。

LAにCSVパーサがリリースされる

LAにCSVやTSVパーサが実装されました。

既存の正規表現のパーサを置き換えようとしてみましたが、 csv上、日付と時間のフィールドが分かれており、これをパースする際に1つの日時フィールドにできず断念。

正規表現だと{TIMEDATE}というマクロ表現が使用できてこれでよしなに1フィールドにまとめてくれたので結局正規表現にしました。

おわりに

トラブルになったことってよく覚えていますね。これが大事なんでしょうね。

もともと運用の高度化についてはオペレーションを担当していたので興味があったので、ログや監視といった部分に早々に触れられてありがたかったです。

来年はまだまだ現役のOMCやAWSの監視などにも触れていきたいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それではみなさん良いお年を!


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