こんにちは。お久しぶりです!
リモートワークで体を動かさない生活をし過ぎて、4時間立ってただけで筋肉痛になった貧弱男ことk.otsukaです。
今回は、2月頃に新機能としてひっそり登場していた、ネットワーク・ソース(Network Source)について紹介します。
今のところオブジェクト・ストレージ限定の機能ですが、今後他のOCIリソースに対応したときに置いて行かれないよう、ぜひ使ってみてください。
【2021/04/01追記】
全リソースに対応しました!!!
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/Identity/Tasks/managingnetworksources.htm
本記事の目次
ネットワーク・ソースの概要
特定のVCNや、ネットワークアドレス帯からのみアクセスを許可させる機能です。ポリシーを使用して制限設定を加えることで、特定のソースIPアドレス以外のアクセスを制限することができます。
「自社からしかDLさせたくない…」「このVCNのみアクセス許可したい…」といった要望に応えてくれる機能になっています。
ネットワーク・ソース設定
ネットワーク・ソースの作成
左上のリスト表示ボタンから[アイデンティティ] ->[ネットワーク・ソース]と移動します。 「ネットワーク・ソースの作成」ボタンをクリックすると、作成の小ウィンドウが表示されるので作成していきます。
本記事では、自社からのみアクセスできるように設定します。
弊社のIPの頭が2ってことがバレてしまいますね...
「ネットワーク・タイプ」を仮想クラウド・ネットワークに変更することで、VCNをアクセス元とした設定もできます。VCNを設定する場合は、設定時にVCNのOCIDが必要になります。
作成が完了すると、一覧画面に作成したネットワーク・ソースが表示されます。
ここまででネットワーク・ソースの作成は完了です。ネットワーク・ソースの名前はポリシー設定時に使うので、覚えておいてください。
ポリシーの作成と設定
ルートコンパートメントに、予め作成していた「Object-Storage-Access」グループに対するポリシー設定を行います。
allow group Object-Storage-Access to manage object-family in tenancy where request.networkSource.name='Cloudii-Network'
日本語訳するとこんな感じです。
「Object-Storage-Accessグループに所属していれば、このテナンシにCloudii-Networkで設定したネットワークアドレス帯で接続している場合のみ、オブジェクト・ストレージの全てを操れます。」
本当はもっと凝ったものを作って設定するべきなのですが、今回は検証用なので...
ポリシー設定については、以下のブログをご確認ください。
cloudii.atomitech.jp
OCIのポリシーは、グループに対して設定をすることが原則となっています。設定したグループにユーザーを参加させないと、ポリシー設定を反映させることができないので注意してください。
今回の場合は、「Object-Storage-Access」グループに「@k.otsuka」を参加させています。
例:「allow user @k.otsuka to manage ....」←のような設定はできません。
制限されているか確認
設定したソースIPアドレスからのアクセスではない場合
「You do not have authorization to perform this request, or the requested resource could not be found.」
と表示され、ObjectStorageにアクセスすることができませんでした。
設定したソースIPアドレスの場合
自社にVPNで接続し、OCI画面のリロードを行いました。
すると、作成しているバケットが表示されることが確認できました。
ネットワーク・ソースによる制限がしっかり動作していることが確認できました!
おわりに
本設定をすることで、特定の場所から操作をすることが可能になります。ゲストWi-Fiでは設定させたくない、他社の人間に触らせたくないといったシチュエーションは必ずあると思うので、かなり便利な機能だと思います。
個人的にはObjectStorage限定の機能にするのはもったいないと思うので、全リソースに対して設定できるようになることを期待しています!
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