この記事はブート・ボリュームのバックアップからComputeインスタンスをリストアする手順をまとめたものです。
こんにちは。a.nakamuraです。
OCI インスタンスのリストアは
という手順ですが、プライベートIPアドレスとホスト名は、リストア前と同じものを指定できません。
同じものを指定するにはリストア前にインスタンスを削除する必要があります。
今回はバックアップからブート・ボリュームを作成する手順や予約済パブリックIPの付け替え等を記載します。
予約済パブリックIPについてはこちらを参照ください。
目次
前提/設定内容
- リストア対象のインスタンスのバックアップを取得していること
- 予約済パブリックIPをアタッチしたインスタンスをリストアする
- 以下の情報を変更せずにインスタンスをリストアする
[ 対象インスタンスの情報 ]
ホスト名: ol8
プライベートIPアドレス: 10.0.3.2
パブリックIPアドレス: 140.238.45.235
リストア手順
※ 必ずバックアップを取得していることを確認してから実施してください。
パブリックIPアドレスをデタッチ
1.左上のハンバーガーアイコン → [コンピュート] → [インスタンス] → [対象のインスタンス] → インスタンスの詳細画面に移動します。
2.リソースの[アタッチされたVNIC] → [VNIC名] → VNICの詳細画面に移動します。
3.リソースの[IPアドレス] → [三点リーダーアイコン] → [編集]を選択します。
4.[パブリックIPタイプ]で[パブリックIPがありません]を選択して、[更新]します。
5.インスタンスのパブリックIPアドレスがデタッチされます。
インスタンス削除
1.左上のハンバーガーアイコン → [コンピュート] → [インスタンス] → [対象のインスタンス] → インスタンスの詳細画面に移動します。
2.[その他のアクション] → [終了]を選択します。
3.[アタッチされたブート・ボリュームを完全に削除]にチェックマークを入れ、[インスタンスの終了]を選択して、インスタンスとブート・ボリュームを削除します。
※ この段階でブート・ボリュームを削除しなくても作業可能です。バックアップポリシーをアタッチしている場合は、後でデタッチすることを忘れないようにしてください。
バックアップからブート・ボリュームを作成
1.左上のハンバーガーアイコン → [ストレージ] → [ブロック・ボリューム] → [ブート・ボリューム・バックアップ] → 対象のバックアップを選択します。
2.[ブート・ボリュームの作成]を選択します。
3.各種情報を入力して、[ブート・ボリュームの作成]を選択します。
4.ブート・ボリュームが作成できました。
ブート・ボリュームからインスタンスを作成
1.作成したブートボリュームの詳細画面で[インスタンスの作成] → 以下を注意して、各種情報を入力 → [作成]を選択してください。
・パブリックIPv4アドレスを割り当てないでくださいにチェックを入れてください。
・プライベートIPアドレス、ホスト名に削除したインスタンスと同じものを入れてください。
2.削除したインスタンスと同じプライベートIPアドレス、ホスト名のインスタンスが作成できました。
パブリックIPアドレスをアタッチ
先程デタッチした予約済パブリックIPを新しく作成したインスタンスにアタッチします。
※ プライベート環境のインスタンスの場合、この手順は不要です。
1.左上のハンバーガーアイコン → [コンピュート] → [インスタンス] → [対象のインスタンス] → インスタンスの詳細画面に移動します。
2.リソースの[アタッチされたVNIC] → [VNIC名] → VNICの詳細画面に移動します。
3.リソースの[IPアドレス] → [三点リーダーアイコン] → [編集]を選択します。
4.[パブリックIPタイプ]で[予約済パブリックIP]からデタッチしたIPアドレスを選択して、[更新]します。
5.インスタンスのパブリックIPアドレスがアタッチできました。
おわりに
以上、インスタンスのリストア手順です。
インスタンスを削除しないといけないので躊躇しますが、バックアップを取得すれば大丈夫です!
FWやLB等にIPアドレスを設定していて、リストア時に変更したくない場合は多いかと思います。
パブリックIPアドレスは予約済パブリックIPの付け替えがあるイメージがありますが、
プライベートIPアドレスをそのまま利用する手順は見かけたことがなかったので記載してみました。
本記事がお役に立てば幸いです。