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CFP(カーボンフットプリント)データベースシステムの開発

Oracle Cloud
事例
2025.07.16

プロジェクト概要

背景・課題

オフィス家具業界において、グリーン購入法の改訂により政府による公共調達でCFP(カーボンフットプリント)算定製品が優遇されるようになりました。お客様企業では、官公庁・自治体市場での売上への影響が懸念され、CFPデータの効率的な管理・活用が急務となっていました。
従来、製品のCO2排出量算定に必要な材質重量データはExcelベースで管理されており、営業部門への情報提供が困難な状況でした。
 

 

システム目的

  • 製品のCFPを効率的に営業部門に提供
  • 調達・生産・流通・廃棄の全プロセスのCO2排出量を一元管理
  • 子記号から親記号への自動積算機能
  • 排出量原単位係数(IDEA係数)のマスタ化

 

 

システム構成・機能

技術構成

  • インフラ: Oracle Cloud Infrastructure(OCI)
  • データベース: Oracle Base Database Service
  • 開発プラットフォーム: Oracle APEX
  • 既存システム連携: オンプレミス上のOracleデータベース(商品マスタ、展開マスタ)

 

 

主要機能

1. データ管理機能

  • 製品原単位量登録: CSV形式での一括登録・個別修正
  • CO2排出量積算: 子記号から親記号への自動積算処理
  • IDEA係数管理: 排出量原単位係数のマスタ化
  • 公開・非公開設定: メンテナンス中データの誤公開防止

 

 

2. 営業支援機能

  • CO2排出量参照画面: 営業部門向けの検索・確認機能
  • データダウンロード: 必要なデータのCSV出力
  • 権限管理: 管理者・ユーザー・参照のみの3段階権限

 

 

3. 運用支援機能

  • バッチ処理: 夜間での積算処理実行
  • データ同期: 既存システムとの自動連携
  • 入力フォーマット対応: 複数の部門別フォーマットに対応

 

 

開発体制・スケジュール

プロジェクト体制

  • お客様側: CSR推進室、生産本部、営業本部、DX推進本部
  • 弊社側: 開発部門(社員および技術パートナー)

 

 

開発スケジュール

  • 要件定義: 2023年9月(3週間)
  • システム構築: 2023年10月-12月(3ヶ月)
  • 稼働開始: 2024年1月

 

 

プロジェクト管理にはBacklogを活用し、課題の一覧化、担当者・期日の明確化、意思決定プロセスの記録を実現しました。

 

 

成果・効果

業務効率化

  • データ入力時間の短縮: Excel管理からシステム化により大幅な効率化
  • 営業支援強化: リアルタイムでのCO2排出量参照が可能
  • データ精度向上: 自動積算機能により計算ミスを防止

 

 

今後の展開

  • BOMレベル積算: 工場の部品表レベルでの詳細積算機能
  • バージョン管理: データ履歴の管理機能
  • 更新履歴管理: 変更追跡機能
  • AI活用: 不足データの自動算出機能

 


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この記事を書いた人

Cloudii

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