What is this article
こんにちは。tanigdです。 ここ1年ほど、EC2で言うと数千インスタンスのAWSを使っている企業さんにSESとして参加してSREをしています。
これからしばらく、AWS管理者から見たOracle Cloudという視座に立って記事を書いていきたいと思います。 AWS vs Oracle Cloud
というタグからたどれます。
How to create a Oracle Cloud account
まずは早速Oracle Cloudのアカウントを作成してみましょう。 思いついたらすぐに使い始められるのがクラウドの良いところですよね。
こちらのリンクから、他のサービスでやるようにアカウントを作りましょう。
必要なものも、いつもとだいたい同じです。サクッといきましょう。
- メールアドレス
- クレジットカード
- SMSが受け取れる携帯電話
…という想定ですが、僕の場合は2点引っかかりました(笑 (多分、登録画面の注意書きをちゃんと読めば書いてあるんだと思います。けど、ちゃんと読まないですよね?)
つまずき1: アカウント作成時に必要なPIN codeがSMSで届かない
最近の他のサービスでも、だいたいアカウント登録時にSMSでPINが届けられますが、Oracle Cloudでもそれがあります。 が、正しく電話番号を入力しても、SMSが届きませんでした。(私が登録に使用したものは、auのiPhone7です)
僕の場合は、アカウント登録画面にチャットサポートのリンクがあるので、Chatで解決しました。 チャットのリンクから、使用する言語に「日本語」があるので「日本語」を選んで、開始ボタンを押すと……英語で話しかけられます(笑)
まぁでも、Google翻訳がありますし、用件は単純ですので、「SMS届かへんねん」ということを伝えましょう。 そうすると、国と使用しているキャリアを聞かれますので、「Japan, au」とカタコトで答えるだけで、ちゃんとPINコードを教えてもらえます。
つまずき2: ComputingとかStorageが無いよ???
登録が完了したら、Oracleから登録完了のメールが来ます。 来るんですが、なぜか2通来ます。
先に来た方 後から来た方
特に気にもせずに、後から来た方のメールのリンクからログインページに飛んで、本パスワードを登録し、ログインしましたが、何かがおかしい??
そう、僕がログインしたのは「Oracle Cloud」は「Oracle Cloud」でもPaaSの方だったんです。
ログイン後Dashboardに飛びますが、EC2やS3っぽいサービスは全く見当たりません。 何かおかしいのかな??としばらくリンクをクリックしまくって探しましたが、見つけられません。
新しいServiceを作るボタンがあるので、
Oracle Cloudでは、きっと最初にVPC的なものをServiceという単位で作ってからじゃないと出来ないようになってるんだな、AWSでdefault VPCでEC2をたくさん作ったあとにVPCの存在を知って悲しい思いをする人がいるのを見て、後発のクラウドとしてそれを解決するためにこういう作りになってるのかな??
と自分に都合のいい仮説のもと、Createボタンを押し、適当に名前を入れて「Next」ボタンを連打しました。
すると、アプリケーションのTemplateを選ぶ画面に遷移し、
見覚えのあるテクノロジーの横でアイコンがグルグルしています。
そこでやっと気づきました。「これPaaSやん」
登録完了メールが2通来ていることを思い出し、もう1通の方のリンクから本パスワードを登録しログイン。無事にIaaSのDashboardに繋がりました。 (のちに、別々のサービスというわけでは無いことを知りますが、この時点では全く見当もつきませんでした)
コンソールの言語
好みの問題ですが、僕はいつもクラウドサービスのコンソールなどに限らず、英語圏のサービスのコンソールの表示言語は英語に切り替えて使用しています。 i18n(死語?)対応に起因するバグを踏みたくないからです^^;
ところが、Oracleクラウドのコンソールを使っていると違和感が…。 英語にしているのに、気がついたら日本語で表示されちゃうんですよね(2018年6月時点)
Compute Classicは英語だが…
Storage Classicのコンソールは日本語で表示される
単にAccept-Languageに従う設定をProfileの設定で上書きするのが出来てないだけだと思いますが、すごい頑張って対応している中の人の息遣いが聞こえるようです(笑)
私の所属している会社はデータセンター事業者からラックを借りて、オンプレミスのASP事業をしています。
AWSの黎明期には、当然「自社でクラウドを使うかどうか?」という議論があったわけですが、その頃のPoCで触ったAWSのコンソールも、日本語がなかったり、訳が変だったり、みたいなことがありました。
残念ながら私の所属している会社は「ここは敢えてオンプレで!」と意思決定をしたため、成長期のAWSは見ていない(今も成長期ですが)のですが、きっと今のOracle Cloudみたいな雰囲気だったんだろうなぁ〜なんて思いながら触っています。
Oracle Cloudの情報源
残念ながら、Oracle Cloudに関する日本語の詳しい情報源はあまり見当たりません。 それどころか、英語でも乏しいようです。
書籍も日本語のものは見つけられていません。 英語であれば、以下のような感じの書籍はいくつかあるようです。
Oracle Cloud Infrastructure Study Guide - Infrastructure as Code
- 作者: Walter Goerner
- 出版社/メーカー: Independently published
- 発売日: 2018/04/21
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
そのため、簡便に体系的に学ぶのは難しいため、AWSに慣れたユーザが各サービスをMappingする形で覚えるのが良いと思います。
このBlogでも、まずはMappingを学び、次にMappingから外れるサービスの特徴と使い方を学ぶという方向で記事を書いていきたいと考えています。
次回は、僕的に一番クラウドに載せて嬉しいユースケースである、「S3に静的ファイル乗っけて、CloudFrontで配信」をやってみたいと思います。
「普通次はEC2(Computing Classic)やろ??」ですが、僕は上記のユースケースが最もクラウドっぽいユースケースの一つだと思っていますので、Storage Classicから見てみようかな〜と思います。