初めまして!k.katoです。
私は2025年9月から入社したクラウドエンジニア1年目です。
2ヶ月間の新人研修と並行して学習を進め、無事に資格を取得することができました。
そこで今回は、タイトルにもありますがOCI Architect Associateの合格に向けた私の学習方法をお話ししていきます。
【前提知識】
- ITパスポート取得済み
- 基本情報を少し勉強した事がある
インフラやネットワークの実務経験ゼロ、基礎知識はこのレベルからのスタートでした。 これから受験される方の参考になれば幸いです。
目次
OCI Architect Associateとは
Oracleの資格には、データベースやJavaなど非常に多くの種類があります。
その中でも、インフラエンジニアとしてクラウドを扱うなら、まずは以下のArchitect(アーキテクト)シリーズを目指すことになります。
レベルは大きく分けて「初級・中級・上級」の3段階です。
今回私が合格したのは、実務レベルのスタートラインとなるArchitect Associate(中級)です。 それぞれの違いや費用をまとめました。
| 資格レベル | 試験名称 (2025版) | 受験料 (税抜) | 試験時間 | 問題数 | 合格ライン |
|---|---|---|---|---|---|
| 初級 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Foundations Associate | 無料 | 60分 | 40問 | 65% |
| 中級 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Architect Associate | 37,975円 | 90分 | 50問 | 68% |
| 上級 | Oracle Cloud Infrastructure 2025 Architect Professional | 37,975円 | 90分 | 50問 | 68% |
ちなみに、一つ下のレベルであるFoundationsは受験しませんでした。
Architect Associateから入っても大丈夫でしたので、迷っている方がいれば、Architect Associateから受験してしまってもOKです。
学習方法
メインの学習には、Oracle公式のe-learningコンテンツを利用しました。
Oracle MyLearn:Become an OCI Architect Associate (2025) 日本語
Udemy などのサードパーティーにあたらなくても、こちらで十分でしょう。
この教材は非常に充実していますが、最初から全てを理解しようとすると挫折します。 私が実践した「挫折しないための3つの工夫」を紹介します。
①「小テスト」から逆算してポイントを掴む
最初は動画を見ても、内容が全く頭に入ってきませんでした。
「流し見」をして、章ごとの確認テスト(スキルチェック)をやってみるのですが、たった5問しかないのにボロボロ...。
しかし、落ち込む必要はありません。 なぜなら、どんな問題が出るかわからないのに、何が重要かを見定めるのは不可能だからです。
そこでおすすめなのが、「まず小テストを見てみる」というアプローチです。
小テストは本番の試験の問われ方に非常に似ています。 「あ、こういう部分が聞かれるんだな」とわかってから動画を見ると、理解度が段違いです。
② 公式チェックリストを「ノートの目次」にする
勉強を始めたばかりの頃は、ノートの取り方にも悩みますよね。
私は、試験の公式サイトにある「試験内容チェックリスト」をそのままノートの見出し(骨組み)として使っていました。

例えば、この画像からは、ネットワークの分野では『パブリック・サブネットとプライベート・サブネットの説明』ができるかどうかが問われるという事がわかります。
そのため、その分野について説明ができるようになるために、MyLearnの動画を視聴することで、目的を持って勉強に取り組めますね!
■ 項目:パブリック・サブネットとプライベート・サブネットの説明
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【基本定義】
・パブリック・サブネット
- インターネット・ゲートウェイ (IGW) へのルートを持つ。
- Webサーバや踏み台サーバ(Bastion)を配置する場所。
- インバウンド/アウトバウンドの両方でインターネットと通信可能。
・プライベート・サブネット
(省略)
こうすることで、「知識の引き出し」が最初から用意されている状態になります。
「パブリックサブネットとプライベートサブネットの違いはここに入れよう」と整理しやすく、試験範囲の網羅漏れも防げるのでおすすめです!
③とにかく問題を完璧にする
教材に含まれている問題数は、合計でこれだけあります。
- 章ごとのスキルチェック:85問(5問×17章)
- 練習問題(Prep Exam):50問
- 模擬試験(Practice Exam):85問
これらをただ解くだけではなく、「正解以外の選択肢が、なぜ間違いなのかを説明できるようにする」ところまでをゴールとし、何度も何度も解きましょう。
本番でも似たような問題が出るため、迷わず正解にたどり着けると思います。 これさえできれば、安心して合格間違いなしです!
練習問題には「間違えた問題を見直す履歴機能」がありません。 一度ウィンドウを閉じてしまうと、自分がどこを間違えたのか二度と確認できなくなります。

- 解きながら、自信がない問題はスクショをとる
- 間違えた問題の内容を必ずメモしておく
これを怠ると、復習ができなくなるので気をつけてください!
本番当日
教材のテストで9割以上取れるようなら、本番の試験を受けましょう。
試験は自宅にてオンラインで受験が可能です。(※2025/12現在)
監督官が監視する形式の試験ですが、英語でチャットをしたり会話をする必要は一切なく(こちらのカメラ映像だけが見えている状態)、試験開始30分前からチェックインが可能です。
スコアは試験終了後、即時でダッシュボードから確認できました。得点がすぐに出ますので、合格点に達していれば、基本的に合格確定だと思って大丈夫です。

終わりに
今回は、実務未経験からOCI Architect Associateに合格するまでの学習方法をまとめました。
最初は「Architect(設計者)」という名前にビビっていましたが、振り返ってみれば、公式の学習コンテンツをコツコツやれば、初心者でも十分に合格を狙える試験だと感じました。
特別な教材を買わなくても、無料の公式講座だけでここまで戦えるのは、Oracle Cloudの大きな魅力ですね。
これから受験される皆さんが、自信を持って本番に臨めることを応援しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!