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【Oracle Cloud】Web Application Acceleration(WAA)を使ってレスポンス速度を改善

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Oracle Cloud
2022.08.22

皆さま、こんにちは。y.takanashiです。

暑い日がまだまだ続きますね...!

今回は2022年6月にリリースされたWeb Application Acceleration(WAA)について、

機能の概要や作成方法、そして簡単なレスポンス速度の検証を行いましたので、

その結果も踏まえつつ皆さまにご紹介したいと思います。


Web Application Acceleration(WAA)とは?

Web Application Acceleration(以下WAA)は、

2022年6月にリリースされたOracle Cloudの新機能です。

静的サイト向けの機能で、ロード・バランサーにアタッチするだけで、

Web HTTPレスポンスをキャッシュ/圧縮され、

レスポンスの高速化を実現できるサービスとなっております。

そして気になるWAAの利用料金についてですが、

WAAは無料で使うことができます!!!

(゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ

WAAについて詳しく知りたい方は、下記の参考資料をご覧ください(^o^)/

Oracle Cloud Infrastructure ドキュメント - Web Application Acceleration

Oracle Blogs - 「Web Application Accelerationの紹介」


Web Application Acceleration(WAA)の作成方法

続いて、WAAの作成方法について説明します。

OCIコンソールにログイン後、左上にあるハンバーガーメニューから

ネットワーキングWebアプリケーション・アクセラレーションをそれぞれ選択します。

WAAの選択画面
WAAの選択画面

選択後、WAAポリシーの作成を選択します。

WAAポリシーの作成

WAAポリシーの作成時に以下の項目を入力、もしくは選択します。

  • 名前...任意(ここでは「Test-WAA」)
  • コンパートメント
  • キャッシング...バックエンド・サーバへの負荷の増加を回避するために使用
  • 圧縮...必要な帯域幅を削減するために、サーバー・レスポンスをクライアントに返す前にgzipを使用して圧縮する
  • アタッチするロード・バランサー...オプションとなっており、WAAポリシー作成後にも追加で付与できる

全ての項目を入力した後、WAAポリシーの作成を選択します。

WAAポリシーの入力

作成後、新たにWAAポリシーが作成されている事が確認できます。

WAAポリシーの追加

作成したWAAポリシーの詳細画面は以下となっております。

WAAポリシーの詳細画面

ちなみにアクセラレーション名は、デフォルトでは作成した日時名となっていますので、

必要に応じて変更しておきましょう!

またコンテンツの更新を行いましたら、キャッシュのパージを使用することで、

これまでのキャッシュを一括削除させる事ができます。


レスポンス速度測定

次にWAAを付与したWebサイトと、付与していないサイトの

レスポンス速度の検証を行ってみましたので、こちらの結果も紹介します。

検証方法

弊社のWebサイトと同じ環境をそっくりそのまま作り、

新たに作成したサイトの方にWAAポリシーをアタッチして検証を行いました。

なおレスポンス速度の検証には、Page Speed Insightsを使用をしました。

Page Speed Insights

検証方法は極めてシンプルで、両サイトのURLをPage Speed Insightsに入力して分析しました。

その際にネットワーク環境によって結果の差異が発生しないように、同じタイミングで分析を行い、

結果のばらつきを少なくするために、同じ作業を10回程度行いました。

またご存知の方もいると思いますが、Page Speed Insights内には複数の項目があります。

私はその中で以下の項目に着目して検証を行いました。

  • Speed Index(ページのコンテンツが取り込まれて表示される速さ)
  • Time to Interactive(ページが完全に操作可能になるまでに要する時間)

以上です。

早速検証結果を共有していきます!


検証結果

※いずれの測定結果も単位は秒となっております。

Speed Index

WAAなし

平均1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目
8.978.49.110.08.49.08.57.39.29.510.3

WAAあり

平均1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目
7.468.07.27.87.46.57.87.97.76.97.4

WAAありの方が平均で1.5秒ほどレスポンスが速い結果に!

Time to Interactive

WAAなし

平均1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目
9.9212.18.911.09.29.011.58.18.711.49.3

WAAあり

平均1回目2回目3回目4回目5回目6回目7回目8回目9回目10回目
8.568.48.310.98.78.58.57.38.39.28.5

こちらもWAAありの方が1.4秒ほど早い結果に!

当たり前ですが、いずれもWAAありの方がレスポンス速度が速い結果になりました!


まとめ

以上でWAAの紹介を終了とさせていただきます。

簡単なテストでしたが、有意な差が見られたのにはちょっと驚きです!

また今回紹介したWAAは無料で使用できますので、非常に便利なサービスであると思います!

そしてこの記事が、速度改善等の問題解決の一助になれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m


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