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OCIのサービス制限の緩和を実施してみました

Oracle Cloud
2018.10.05

id:a-oonoです。今回はOCIのサービス制限の緩和を実施してみましたので、紹介したいと思います。

なお、サービス制限については公式ドキュメントに記載がありますのでそちらを事前に参照頂くと良いです。

解決したい課題

先日、OCIのComputeインスタンスを新規に作成しようとしたところ、私たちが利用しているテナンシーにおいて、VM.Standard2.1シェイプのサービス上限に引っかりました。

VM.Standard2.1のインスタンス作成時に表示されたエラーメッセージが以下になります。

Sorry, you have reached your service limit.

f:id:a-oono:20181002192536p:plain

サービス上限の確認

OCI上で、どのようなサービス上限が設定されているのかを確認してみます。手順は以下の通りです。

OCIのコンソール上のMenu > Governance > Service Limitを選択します。

f:id:a-oono:20181002185214p:plain (中略) f:id:a-oono:20181002192517p:plain

制限で確認できたこと

  • リージョン:us-ashburn-1
  • AD:dArW:US-ASHBURN-AD-1
  • シェイプ:VM.Standard2.1

のComputeインスタンスのサービス制限(Limit):1に対して使用数:1 となっています。この制限値によりComputeのサービスでVM.Standard2.1シェイプのインスタンスが追加で作成できないようでした。

サービス緩和の作業手順

サービス上限の緩和方法ですが、 サービス制限サービス制限の増加をリクエストするにはの箇所を参照し、サービス・リクエスト(SR)で申請を上げます。以下、公式ドキュメントの引用になります。

1. My Oracle Supportに移動してサインインします。
Oracle Cloud Supportに直接サインインしていない場合は、ページ上部の「Cloud Supportに切り替え」をクリックしてください。
2. 「サービス・リクエストの作成」をクリックします。
表示されたメニューから次の項目を選択します:
3. サービスのタイプ: Oracle Cloud Infrastructureを選択します。
・サービス名:組織に適したオプションを選択します。
・問題のタイプ: OCI制限値の増加リクエストを選択し、リクエスト数の増加を選択します。
4. 連絡先情報を入力してください。
5. 「説明」と入力して、次の情報を入力します:
テナンシOCID
・クローズ済テナンシOCIDはどこですか?
・サービス制限をリクエストしているサービスまたはリソースが増加します。
 例: 256 GBブロック・ボリュームの上限をリクエストします。
・リクエストされた制限の増加。
 例: サービス制限を10ボリュームに増やします。
 リクエストの理由。 増やして達成しようとしていることを説明してください。

今回は、以下の説明に以下を入力し申請してみました。

Computeのサービス上限緩和を希望
・リージョン名を記載
・AD名を記載
・コンピュートシェイプ名を記載
上限数を記載

※説明欄へのテナンシーのコンパートメントOCIDの記載は、SR記載時の必須入力項目のため、記載を省きました。

申請の結果

f:id:a-oono:20181009095645p:plain ~略~ f:id:a-oono:20181009095651p:plain

SRでサービス上限の緩和申請後、今回は約2営業日でサービス上限の引き上げ(サービス制限(Limit):1から2へ)が実施されました。 申請後、即日で上限が切り替わるようではないようです。

公式ドキュメントサービス制限に下記の記載がありますので、インスタンスの調達計画に合わせて、計画的に申請を上げるようにしたいですね。

サービス制限リクエストは即時に行われるものではなく、有効になるまで数日かかることがあります。

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